動線

私が設計をしている時にしている作業があります。
間取り図を荒く描いた時点で、その間取り図の中で生活をイメージしながら、
動きの軌跡をボールペンでどんどん書き込むことです。
「動線」の検討です。

人の動きが多い所、生活する上で必要な動きは何度も往復され太い線として現れます。
この太い線が、スムーズなつながりになっていなかったり、妙に長くなってしまっていると、
家事をするのに使いにくい家になってしまいます。

逆に、太い線の途中に、寛いだり・団らんしたりするスペースがあると、
寛ぎたいのにドタバタ目の前に人が通ったりして、ゆったりできない感じになります。
太い線の脇に、水の流れのよどみのような感じになっていると、スムーズにそこまで行けるけど、ドタバタ感のないくつろぎスペースになるかと思います。

書いた間取りに動線を引いて、使い勝手とくつろぎ感を検討して、手直しします。

住まいの設計で、住み心地を決める要素は動線だけでなく、間取りだけでもないので、一要素にすぎませんが、一つ一つの要素を検討して磨き上げていくことで、よい家になっていくと思っています。

実際の家づくりは、間取り・外観・法律・資金計画・周囲の環境などなど、検討する要素が多く、
しかも要素同士が相反することがほとんどです。
お客さまがどの要素を重要視しているのかをお話し合いの中で探りながら、
重要視する要素に重みを置いた最適なバランスを探り、
さらに高いレベルでバランスが取れないかと追及していくことが、住宅の設計で大事なことかなと思っています。

中澤工務店の社長。 「住宅」の奥深さに魅せられ、生涯修行中です。

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