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窓と壁

「最近の家は壁ばかりで窓が少ない」なんてお声を結構聞きます。

確かに、少なくなりがちになります。

まず、構造的な問題で壁が多い方が強度を確保しやすくなります。

そして、いくら窓の性能が良くなったとはいえ、ガラスと断熱材たっぷりの壁を比べると壁の方が断熱性が良くなります。最低限、光と風を取りれれば、そのほかは壁の方が断熱的に有利です。

実は、暮らす上で壁が多い方が何かと便利ということもあります。
本棚や食器棚やタンスの裏側は壁でないと何か変な感じがします。最近はテレビは壁と並行に置きますが、そのテレビが年々大きくなっています。カレンダーや絵を飾るのも壁面です。そんなことを考えると、やたらと窓を開けておくより壁にしておいた方が使い勝手がよくなるのです。

そんなわけで、窓が少ない方が何かといいのですが、かといって小さすぎても外から見たときに貧相に見えてしまいます。

絡み合う様々な要素のバランスを取りながら窓を取っていく作業は、設計者の腕の見せ所です。

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